女性にとって、美容室という場所は単に髪を染めたり切ってもらうだけの場所ではないというのが私も含め、日本の多くの女性の方たちの意見ではないでしょうか。
店内でコーヒーや紅茶を飲んだり、雑誌を飲んだり、あるいは店員さんとお話をするのが好きな方もいるかもしれません。
ちなみに私が通う美容院さんでは、あえてほとんどの時間をまるで自宅にいるときのようにゆったりと過ごしています。
小さな個人美容院なのですが、店主が男性の方で落ち着いた感じの方なので、ゆったり過ごせるのです。
なんというのでしょうか、もちろん女性の店員さんの方の方が同性同士なのですから話が合うというのもあっておしゃべり出来て良いというのもあるのかもしれませんが、私はそうではなく、美容院は静かな、まるで自宅の自室や浴室のひと時のように、ゆっくりとした時間が流れるものであってほしいという思いがあるのです。
私はここ数年間、ずっとその美容室に通い続けています。
頻度としては1、2ヶ月に一回ほど、そして過ごす時間は1時間を超します。
個人店で店主と会話するでもないのにそれだけ長い間ゆっくりできるというのに驚かれるかもしれませんが、そこにもちゃんと工夫がしてある店です。
一通り施術が終わった後、店主さんが入念な、本当に入念なヘッドマッサージをしてくれるのです。
これだけサービスをしてもらうなんて悪いとすら思ってしまうくらいの力の入れようで、店主さんの自主的サービスのように思ってしまうくらいです。
時間も忘れてゆっくりできる場所。
私が美容室を単なる髪のケアや施術のために行く場所ではないと思える一番の理由です。
カテゴリー: 美容室の体験談
美容師の技術と人柄は大変重要です
20代後半位、髪が傷みその状態に悩んでいて、会社の同僚から良い美容室があると紹介されそこに行くようになりました。
紹介されたので、勿論行くようになったのですが、始めは良いかどうか分からず別に普通だと思っていました。
美容師については、女性でその当時見た感じで30代後半から40代位と言う所でしょうか。
何度か行く内に、少しずつ馴れ馴れしい態度が目に付くようになりました。
例えば、この部分の前髪カットしたいとかここの後ろ髪カットしてしまいたいとか言い出しました。
こちらとしては、美容師が言うのだから間違いはないだろうと思って、良くなるのならば切って下さいといいました。
その瞬間からザクザク切り出し、カットするのは楽しいみたいな事を言い出して、ニコニコか笑いながらか区別が付かない様な顔でカットしていきました。
出来あがったヘアースタイルは、何となく自分のイメージと違った短い髪で、それから会う人毎に髪短く切ったねとよく言われました。
唯一の救いは、その時の季節が夏だったので暑いから短く切ったと言える事でした。
他にも目に付いた事は、お店の若い美容師がお客さんにドライヤーを使用していた時にドライヤー下さいと大きな声で言っていました。
自分で残っているのを探せばいいのにそのお客さんに対しても失礼な事ではないでしょうか。
以来その店には行っていません。
美容室や美容院は自分の目で確かめて人の紹介では絶対に行かない事と決めました。
変わったサービスをする美容院
私はあまり特定の美容院や美容室に通いません。
その日の気分で街を歩いて、いいなと思うお店に入るようにしています。
ちょっとした冒険のようで楽しいです。
そんな私なので、色々な美容院を見てきているつもりです。
その中でもちょっと変わったサービスをするお店がありました。
バス通りに面したそのお店は、白で統一された大変オシャレな外見・内装で、大きな窓から店内がよく見えて、感じが良さそうなので入っていました。
予約ではないこと、初めてであることを告げると、タイミングがよかったようで、待つことなくすぐにカットに入ってもらえました。
担当者は話しのとても上手な男性で、私の髪のことを褒めてくれたり、自分の学生時代の話などを面白おかしく話してくれ、大変楽しい時間を提供してくれました。
もちろん、髪を切る技術も申し分ありません。
料金も平均的で、いいお店を見つけたと思いました。
ここまではほかの美容院を同じです。
しかし、会計をする時にほかの店にはないサービスがありました。
それは写真を撮るということです。
といってもその写真をプレゼントしてくれるわけではありません。
デジカメで、正面と横顔、後ろを撮影されました。
なぜそんなことをするのか不思議に思っていると、これは次回の際の参考にするのだそうです。
前回と同じくらいの長さでお願いします、と言われた時に正確にどれくらいの長さにカットしたのかを残しておくためだと教えてくれました。
変わったサービスだなと思いましたが、確かに写真に撮っておいた方が確実に顧客の期待に応えられると思いました。
今まで、色々な美容室に行きましたが、とても印象に残ったサービスでした。
引っ越し先で見つけたお気に入りの美容室
今年度の春に、思い切った転職を機会に私は新しい地に越してきました。
いつも引っ越しをした後には周辺を探索するのですが、一番気になる施設の一つが美容室です。
よほどお気に入りの場所があれば、過去は遠くへでも通っていたことはありますが、このたび運よくとっても近くに良い美容室さんを見つけました。
コンセプトは”自然派”。
店は街中にあり、道路が走っていたり川があったりするのですが、周囲は深々とした緑の木々に囲まれています。
まるで軒先だけを見ると、山の中の面白い美容院さんという感じです。
中へ入ってもそのコンセプトは存分に前面に出されていました。
トリートメント剤、スタイリング剤、そしてパーマ剤もシャンプーも、すべて店主さんが独自に厳選して取り寄せられた自然派のものが使用されていました。
自然と言っても具体的ではないので説明しますと、例えばオーガニックシャンプーと呼ばれる泡立ちや香りなどよりも頭皮への優しさや髪へのいたわりを重視したシャンプーなど、人工的な化学成分を使用せずに作られたヘア剤を使用しておられるんです。
美容室で求めるのは、単に髪を切るだけ、髪を染めるだけ、髪を洗ってもらうだけ、ではないのが多くの女性の正直な気持ちであり、私自身もそのようにとらえてきました。
だから、他ではない画期的なコンセプトというのが人気の美容院を作っている要素だと思っているんです。
その美容院でよかったのは、単に自然派というのが使用されている品に留まらなかったことです。
玄関の雰囲気作りは先述しましたが、他にも森の雰囲気を楽しめる店内にかかるBGMや、ゆったりとリラックスできる香りのアロマ。
色々と考えられて創意工夫されているところで、本当にうれしかったのです。